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お知らせ

久保田牧場さんでの職場体験 最終日レポート


11月7日(水)から3日間、久保田牧場さんに
益富中学校から職場体験に来ている2年生の男子Kくん。

初日のレポートと合わせてご覧ください。

Kくん、すっかり久保田牧場の人に


今日は3日目最終日です。
久保田牧場さんを訪れると…
すでに掃除、干草のエサやりを終えてサクサクと
牛のお世話をこなすKくんの姿がありました。

久保田さんも
「彼はもう全部の牛の顔を覚えて、
仕事も覚えて動いていますよ。」
とにっこり。

一頭一頭、種類と量の違う配合飼料を与えるスピードも初日とは大違いです。

■命をいただくということ


写っているのが、2週間後に出荷される牛です


久保田牧場さんには乳牛も肉牛もいます。

肉牛の牛舎の一番奥にいる牛にKくんがエサをあげていると、
そっと近づいた久保田さんは「この子体重どのくらいだと思う?」と聞きます。

Kくん少し考えて「800キロくらい?」と答えると、

「いいとこいっているね。だいたい750~800キロくらいだね。
2年前の10月にここで産まれたんだよ。
でも、この子は出荷が決まっているんだ。
あと2週間の命なんだよ。
人間に食べられるために産まれてくるんだ。
そう思うと、産まれてから2年間は幸せでいてほしいと思うから、
しっかり世話をするんだよ。
こんな優しい目をしているのにね。
そういうことを知ったら食べ物を残しちゃだめって思うだろ。
…ま、それで今日は牛丼食べるんだけどね。どう?」


そんな久保田さんの言葉にKくん「辛いです。」とぼそっと答えました。


■仕事への姿勢


久保田さんの牧場にはたくさんの中学生が職場体験に来ます。
実は、中には途中退場を命じられる子もいるといいます。

「やる気がなかったり、不真面目にやっていたりする子もいて、
何かあったときのことを考えると途中退場もありました。
もちろん、それは中学生に何かあったときだけじゃなく、
牛になにかあっても大変ですから。」


その言葉には、日々命あるものを扱い、
さらにその先に人の食の安全を担っている、
久保田さんの仕事への責任と誇りを感じました。

最後の食事は牛丼


久保田牧場に職場体験に訪れる中学生は、最終日に必ず牛丼を食べます。
(牛丼を食べている窓の外には牛が見えます)

Kくんも例外なく、久保田さんと一緒に牛丼でお昼ご飯。
向かい合わせに座って、両手をあわせて「いただきます。」

「ごちそうさまでした。」と箸を置いたKくんに、久保田さんが感想を聞くと
「牛が見えるところで食べると、可愛そうだなぁって思う。
…けど、生産者の人はもっとなんだろうなと思う。」

と静かに答えました。

一番大変だったのは?の質問に
「全てが想像以上に大変だった。」と苦笑い。

「じゃあ、一番楽しかったことは?」と久保田さんが聞くと
「職場体験の全てが楽しかった。早起きすること意外は(笑)」と答えたKくん。

そう、仕事ってきっと大変でそして楽しいものだと思います。

お疲れ様!


Kくん!久保田さんKくんのこと
「これまで職場体験に来た中学生の中で、乳搾りが一番うまい!」って
言ってました。

久保田さん!Kくん久保田さんのこと
「ほんとに牛が好きなんだなって。
それもすごく好きなんだなって…そうじゃなきゃできないと思う。」

って言ってました。

牛の世話を通して、
命をいただくことをちゃんと肌で感じたこの体験は、
Kくんにとって大変で楽しい、貴重な3日間だったと思います。


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